青年海外協力隊 森下 元喜さん

2016年度第一次隊員

 

 

職  種:観光

派遣期間:2016年7月11日~

     2018年3月21日 帰国

出  身  地:すさみ町

 

 

活動報告

 

・平成28年6月23日 和歌山県庁において、仁坂吉伸知事に表敬訪問(平成28年度第一次隊の表敬訪問に関しては、支援活動報告を参照)

 

・NHK BS1 『国際報道2016』の「変わる青年海外協力隊」でクローズアップされました。

http://www6.nhk.or.jp/kokusaihoudou/bs22/lounge/index.html?i=161003

 


派遣場所:フィリピン シキホール島


旅行先 (ボホール島のチョコレート・ヒル) でゴミ拾いを行いました。 フィリピン国内で旅行した際に、旅先でゴミ拾いをするようにしています。
旅行先 (ボホール島のチョコレート・ヒル) でゴミ拾いを行いました。 フィリピン国内で旅行した際に、旅先でゴミ拾いをするようにしています。
町内の全てのBarangay Captain が集まる会議で、環境保全についてプレゼンテーションをしている様子です。※Barangay : フィリピンの最小の地方行政単位。
町内の全てのBarangay Captain が集まる会議で、環境保全についてプレゼンテーションをしている様子です。※Barangay : フィリピンの最小の地方行政単位。
清掃活動の一コマ
清掃活動の一コマ

2016年度一次隊の森下元喜さんが一時帰国

フィリピンでの活動の経過を報告

 

 フィリピンのシキホール島にある役場で観光に従事している森下元喜さんが5月末から6月上旬まで一時帰国されました。応援団事務局がある和歌山県国際交流センターで、従事されている活動等について報告をしてくれました。

 

 森下さんが活動しているシキホール島は、フィリピンの南西部にあります。セブ島とミンダナオ島に挟まれているところです。

 

 この辺りは観光が重要な資源となっているのですが、島にある役場はPRをできていないそうです。また、6つの町からなる州のツーリズム・オフィスも機能していない状態にあるそうです

 

 このような状況下で、森下さんは、観光基本計画の作成から取り組まれているとのことです。 計画を作成するに際し、宿泊日数、どこからきているか等のアンケートを実施することで、観光客の動態を明らかにするところから開始しました。

 

 観光基本計画の作成以外に取り組んでいるのが、ゴミ拾い。観光が資源の島であり、またごみ条例でポイ捨てが罰金の対象になっているのにもかかわらず、ゴミを捨てる人が非常に多いそうです。

 

 最初、同僚と始めたゴミ拾いも、今では20名近くになっているとのこと。森下さんはメディアの露出を積極的に行い、参加者が評価されることで、ゴミ拾いの活性化を図ろうと考えています。

 

 森下さんは「観光基本計画を作成しても、トップがかわると全部が変わってしまう。前の人と違うことをしたいから。いま、上がかわっても、計画を変えないようにお願いをしています」と、森下さんの任期終了後も、この島が観光で継続的に活性化できるように奮闘しています。


 

フィリピン共和国シキホール州サンフアン町役場の計画開発事務所で、観光振興に携わっている森下元喜隊員から活動報告が届きましたので、みなさんにご紹介します。

 

 

カウンターパート・同僚と。

 

 

20種類の薬草で作られた“ほれ薬”。

香水と混ぜて相手に塗ると効果が出るとのこと。

 

 

 私はフィリピン共和国のシキホール島にある小さな町に派遣されている。シキホール島は、その昔、ホタルの光で島全体が燃えているように見えたことから「火の島」と呼ばれている。また、黒魔術を使う魔女が住んでいると信じられていることから「魔女の島」としても有名である。さらに、「Healer(ヒーラー)」と呼ばれる呪術師による民間療法が盛んだ。

 薬草を調合したオイルを使ったマッサージや、水と石が入ったビンを患部に当て、ストローで水に息を吹き込んで体内の毒素を取り除く「Bolo-Bolo(ボロボロ)」などがある。また、彼らは20種類の薬草を調合した“ほれ薬”も作っている。

 私はサンフアン町役場の計画開発事務所に配属されている。現在、観光を推進するための基本計画の作成に取り掛かっている。現時点で、観光客の宿泊日数や支出額、訪問場所等を把握するための一回目の動向調査を終え、78 月で二回目の調査を行う予定である。それらのデータを基に計画を作成していく。

 また、毎週土曜日に同僚と地元有志と共に、町内の観光スポットやビーチでゴミ拾いを行っている。地元住民によるポイ捨てが原因で、観光業に悪影響を及ぼしかねないからだ。昨年の10月より実施している。

 5月には、シキホール島に派遣されている4名の協力隊員、アメリカの平和部隊のボランティア、社会福祉開発省シキホール事務所、そして地元の大学生と協力して、環境と観光をテーマにしたフェアを開催した。観光スポットの紹介やヒーラーを招待するなど、観光隊員としてサポートした。

 引き続き全力で観光振興に取り組んでいきたい。シキホール島に興味をお持ちの方は、ぜひ下記のSNSをご覧ください。