わかやまJICAボランティア応援団

設立趣意書

 

 

21世紀の地球社会は、爆発的な人口増加とこれに伴う地球環境問題、食糧エネルギー問題など、解決すべき多くの課題を抱えています。

我が国では、これらの課題に対する取り組みの一環として独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じ、開発途上国に対して経済援助、技術協力等の支援を行ってきました。特に、昭和40年に発足した青年海外協力隊事業は、開発途上国の国づくり、人づくりに草の根レベルで貢献すべく今日まで3万7千名以上の青年男女を派遣しており、「顔の見える国際協力」として受入国からも高い評価を受けています。そして、我が県からも平成24年現在、通算87名の隊員を送り出しています。

しかしながら、情熱を持った青年の中には、休職してボランティアに参加することが困難な我が国の雇用慣行や帰国後の再就職に対する不安などから、青年海外協力隊の選考試験に合格しながら参加を断念する者も少なくありません。

こうした状況の中で、志を持って国際貢献活動に羽ばたこうとする青年を民間レベルで応援するため、昭和51年に社団法人協力隊を育てる会が設立され、その後、現在では全国41道府県と2市に同じ志を持った仲間がいます。我が県からも多くの隊員を送り出してきましたが、未来ある我が県の青年たちに開発途上国での国際協力活動の場を与えるとともに、貴重な体験を積んだ帰国隊員が県内に一人でも多く定着し地域社会に貢献できるよう、ここに「わかやまJICAボランティア応援団」を設立し、参加を希望する青年、派遣中の隊員、そして帰国したOB・OGを応援する広範な活動を展開しようとするものです。

この設立の趣旨を御理解いただき、企業、団体及び県民の皆様の御支援と御協力を心よりお願い申し上げます。

 

 

2012年 12月  1日

                  わかやまJICAボランティア応援団 

                  設立発起人代表   樫 畑 直 尚 

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