カメルーン  小林 千華さん

種類

  青年海外協力隊

期間

  2015.7.1~

  2017.6.30 帰国

職種

  小学校教育

和歌山県知事を表敬訪問し、JICAの事前訓練の様子や派遣国の言語習得に関して話した。


●近況

 

山あり川あり草原ありの様々な地形と気候に富んだその様子からアフリカ大陸の縮図「ミニチュアアフリカ」とも呼ばれている中央アフリカのカメルーン。

 

 

現在カメルーンの中央州ニョンソー県の初等教育省に配属され、任地であるンバルマヨ市内の小学校を巡回しながら音楽・図工・体育を通した情操教育の普及を行っている。

 

 

カメルーンの小学校の教室にあるものは、机と黒板とチョークのみ。教科書も買えないのでほとんどの子どもが持っていない。さらに子どもの学びを助長するための教材が不十分で、児童数に教室の数が追いついていないため1クラスに100人というのもざらである。

 

 

そのような環境を少しでも改善すべく、現地で手に入るもので教材を作るなど、教員と協力しながら日々試行錯誤の毎日だ。理想と現実のギャップに悩むことはあるが、自らが子どもたちと楽しみながら授業をするように心がけている。

 

 

子ども達が活躍する場と才能を咲かすチャンスを与えてやりたいという思いから、通常授業に加え運動会、絵画展開催や日本の絵画コンテストへの参加、音楽祭そして日本文化交流を行った。それらを通して感じたのは、子どもが楽しそうに活動していると先生達もイキイキしていること。音図体を通した情操教育は、カメルーンではまだまだ優先順位は低く、学びや工夫の過程よりも結果重視の教員主導の授業になってしまいがちなところがあるが、教員が子どもたちの活躍を見てその効能や大切さに気付いてもらえると嬉しい。そして子どもたちがいつの日か体育や音楽をする日本人がいたなあと思い出し、将来教員になりたいと思う子が増えたらさらに嬉しい。そういう場づくりを目標に残り一年頑張ろうと思う。

 


Impressions