パプアニューギニア独立国 山﨑 稔さん
●種類
シニアボランティア
●期間
2015.1.13~
2017.1.12 帰国
●職種
冷凍機器・空調
●近況
活動先はニューアイルランド島の州都ケビエンにある国立水産大学です。先の大戦でラバウル航空隊基地があった隣の島です。南緯二度ぐらいでほとんど赤道直下の熱帯雨林気候で高温多湿です。
漁獲後、魚の品質を保持するには氷の使用が一般的です。製氷機を故障少なく長期にわたって使用するためには、その構造や運転状態の良否を理解して運転する必要があります。これらを学習できる冷凍コースの開講準備が私の活動テーマです。
エアコンや冷蔵庫は我々の身近にあり、配管内部に冷媒が流れ、気化や液化を繰り返す事により、冷却や製氷を行っています。そして、モータを冷媒循環に使っていますので、電気の働きや制御の理解も必要になります。
一般的に、外部から冷媒や電気の動きは確認できないため、理解し難いのが実情です。
私は言葉数多く説明しなくても生徒が容易にイメージできるパワーポイントのアニメ機能を使った教材を制作し、講習に使用しました。また、昨年末に日本の海外漁業協力財団から寄贈された製氷機2台が実習に使用できましたので、生徒には非常に好評でした。
JICAと海外漁業協力財団が連携しながら、水産大学のレベルアップに貢献できることは意義深く、効果的なことだと思いました。
朝8時から5時まで大学に通い、冷凍コースの講習は昨年一回、今年は四週間コースを一回開催し、9月には2回目を予定しています。
実習場でも生徒が自分の言葉で説明する機会をたくさん作りました。
オーストラリア人も講師として参加しました。4週間の講習期間中、カウンターパートの水産大学の講師は冷凍・空調はあまり詳しくないので、主に二人で講習を担当しました。
家内は1週間に一度、スタッフの子供達に日本語を教えています。日本から持ってきた抹茶と金平糖を子供達に味わってもらっているところです。
(単身生活の経験がないため、家内には3回とも随伴してもらっています。)
お問い合わせ先
わかやまJICAボランティア応援団
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