ブータン王国  横出 康志さん

●種類

  シニアボランティア

 期間

  2014.3.25~2016.3.24帰国

●職種

  手工芸 

 ブータンへの出発前に紀見野町長を表敬訪問し、ふるさとへの想いやこれから始まるボランティア活動への抱負を話した。


●帰国報告

 

市内にあるクラフトバザールの店員たちに、ペパーバッグの作り方を指導
市内にあるクラフトバザールの店員たちに、ペパーバッグの作り方を指導

 私はブータンの首都ティンプーで、シニアボランティアとして2年間活動しました。 私の職種は手工芸で、ティンプーにあるAPIC : Agency for Promotion of Indigenous Crafts (工芸品振興事業団)という政府系団体に配属されました。

 

 伝統工芸品の品質・販売の向上を目的とし、職人へのデザイン指導、新商品の開発、店舗の販売員への指導などが主な活動でした。ただ、今も半鎖国状態のようなブータンでは、手に入る材料や道具は非常に限られており、しかも品質が悪い。さらに、遠く離れた村に点在する村の職人と会えるのは数ヶ月に一度のこと。戸惑いを感じながらも、ブータン人から情報を集め、街中を歩いてブータンで手に入る材料を探しました。

 

 そして半年を過ぎた頃からようやく、試作品を提案したり、パッケージ作りのトレーニングを始めました。その中から生まれた1つの商品が、ストーンペインティングです。ブータンでよく見かけるまん丸な石に、街中で普通に見かける仏教モチーフを描き、パッケージを作ってセット売りにするもの。この制作を市内の障害者職業訓練校で指導・販売し、観光客はもとより、ブータン人にも喜ばれるものになりました。2年間で形になったものは、ほんの僅かでした。しかし、もの作りは元より、伝統や宗教についてお互いに意見を交換できたことは、私にとっても貴重な経験となりました。

障害者職業訓練校の生徒に指導して作った、ペインティングストーンセット
障害者職業訓練校の生徒に指導して作った、ペインティングストーンセット
山々に囲まれたブータンの首都ティンプー。王宮の周りには棚田が広がる
山々に囲まれたブータンの首都ティンプー。王宮の周りには棚田が広がる